「好感度」を上げることのジレンマ【大谷さん】【水原一平さん】

2024年 3月21日

朝起きると衝撃のニュースが飛び込んできた。

東北地方の、いや、日本の英雄・「大谷翔平さん」の通訳であり、長年付き添っていた「水原一平さん」が不祥事により解雇された、というニュースだ。

まだ未確定なことも多いので、ここで詳細を書くことは割愛するが、今までの「好感度」から一転、手のひらを返したように「水原一平さん」はもちろん、「大谷翔平さん」に対する猛バッシングをネット上でする人を大勢見かけた。

これまで、一切といっていいほど悪いことや噂がなかった大谷翔平さん。

あくまで自分がおこなったことではない可能性が高いものの、これだけ悪いニュースで騒がれるのは初めてではないだろうか。

大谷翔平さんのメンタルを心配しつつ、規模は違うにしても昔の自分と重なるところがあり、色々と思うことがあった。

私は学生の頃、おとなしく、それなりに先生の言うことも聞くので「真面目」というイメージが強かった。

実際はそんなに真面目ではなく、いわゆる「真面目系クズ」だった。

ただ、自分の意思とは関係なく、おとなしく真面目なだけで、ただ机の前に座っているだけで「好感度」が上がっていった。

ある意味、その意図しない「プレッシャー」が良い方に転んだこともあった。

「テストの点数が低かったらいけない」「先生に怒られることは出来ない」など、その意図しない「プレッシャー」のおかげで頑張れたのも事実だ。

ただ、根は「真面目系クズ」なので、そんな自分が苦しかったのは事実だ。

しかし、それなりに努力していても大なり小なり過ちを犯してしまうのが人間というものだ。

ちょっとでもテストの点数が悪かったり、先生に注意されたりすると自分の評価がガタ落ちとなる。

反対に、ちょっとヤンチャをしている不良なんかは、多少の悪さをしても「いつものことだ」と流されるし、逆にちょっとでも良いことをすると「あいつがあんなことを…良い面もあるんだな」と好感度が上がったりする。

これは「好感度を上げるジレンマ」だと思う。

好感度は上げれば上げるほど、ちょっとした不祥事でも大きく評価を落としてしまう。

反対に、好感度が低ければ低いほど、ちょっとした善行でも大きく評価が上がる。

大谷選手も、自分が起こした不祥事ではないものの、通訳として水原氏を雇っていた責任を問われ、世間の好感度は大きく下落したように思う。

しかし、どうだろう。例えば、「元ヤクザ」の人が今は更生して真面目に働いている、と聞けば「元ヤクザ」の人の好感度は上がらないだろうか。

反対に、大谷選手が真面目に働いているのは普通のことで、元ヤクザが不祥事を起こしても対して好感度は対して下がらないのではないだろうか。

どんな「良い人」にもアンチはつくし、やること全てが「いいこと」ではないと思う。

でも、「良い人」というのは世間から完璧を求められるのである。

そして、このブログを読んだ方々は、どうか「大谷翔平さん」も一人の「人間」であるということを意識してほしいと願う。

「良い人」で生きるのはそれだけ大変なのである。

しかし、私はこれからも「良い人」を目指し続けたいと思う。

なぜだか分からないが、そう思う。

最後に、決して今回の件が小さなこととは思わないが、水原一平さんも「聖人君子」を求められて苦しかったのは個人的には理解できる。取り返しのつかないことは多いとは思うが、罪を償い、いつの日か再出発をしてほしいと思う。

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