この間、何となくYouTubeを見ていたら吉幾三の「おら東京さ行くだ」をおすすめされました。
ずっと昔、YouTubeで検索したようなしないような…。相変わらず、YouTubeのレコメンド機能は結構優秀です。そして、「おら東京さいくだ」を聴きながら、「なぜお年寄りは演歌が好きなのだろう」とふと小さい頃からの疑問を思い出しましたので、記事にしようと思います。
ブラックコーヒーのように大人になれば演歌の良さが分かってくる…?
思えば、私の祖母は演歌が好きでした。
祖母だけではなく、祖父や祖母の友人も演歌が好きでした。
私が小さい頃は、大人になるとブラックコーヒーやビールの良さがわかってくるように「歳を取れば次第に演歌が好きになるものなのかなぁ」と本気で思っていましたが、どうやらそれは違うようだと最近気づきました。
私が考える「お年寄りが演歌を好きな理由」
なぜお年寄りは演歌が好きなのかー。
その答えは、お年寄りが若かった頃の流行歌だったからなのではないでしょうか。
当時のスター歌手といえば「美空ひばり」や「北島三郎」などです。当時の紅白歌合戦の出場者を見ても、演歌歌手が大半なのがわかります。
https://entamedata.web.fc2.com/music2/kouhaku/kouhaku015.html
つまり私のおばあちゃん世代にとっては、忘られない青春時代の大切な音楽だったわけです。
そう解釈すれば、流行りの音楽に興味のない私も、若い頃に人気のあった音楽は曲名がパッと出るものがありますが、今現在流行っている曲は?と問われるとさっぱり分からないものです。
学校の校歌が演歌のような曲調なのも当時の流行りが演歌だった影響?
同じような疑問で、よく小学校や中学校の校歌が演歌のような曲調なのはなぜか?を不思議に思っていおりまして、「校歌は演歌のような曲調じゃなければいけない決まりでもあるのかな?」と思ったくらいですが、よく思えば私が卒業した学校も、設立された時に校歌も一緒に作られ、それが昭和30年代くらいだったのを記憶しています。つまり、校歌が作られた時代の流行りの曲調だったわけです。
逆に言えば、私たちが60代、70代になった時、青春時代に聞いていた流行歌が今の演歌の立ち位置になることも考えられると思います。
そう思うと、私の祖母が「最近の紅白は演歌歌手が少なくてつまらない」と話していたこともあったのですが、自分たちが青春を過ごした時代の歌手や音楽が少なくなっていくのは、やはり寂しいものなのだろうなと感じました。
当時人気だったものが廃れていく寂しさ
話はそれますが、私が小学生の頃、紙芝居や竹とんぼ・ベイゴマやおはじきなどを妙に小学生に広めたがるお年寄りたちがいまして、わざわざ小学校まで来て紙芝居の読み聞かせだったり、竹とんぼ、ベイゴマやおはじきの体験会などを開いたりしていましたが、それも演歌と同じような理由からかなと思いました。
私の青春時代にはまっていた遊びといえば、遊戯王やポケモンですが、将来、より面白いコンテンツが現れたりしたら、未来の子供たちは遊戯王やポケモンで遊ばなくなったりする可能性もあると思います。
私たちからすると、どれだけ遊戯王やポケモンが面白いのか、子供の頃どれだけ熱狂したのかを次の世代に伝えたくなります。おそらく当時、紙芝居などを広めたいお年寄りも同じ気持ちだったのではないでしょうか。
ゲームはその傾向が特に顕著です。
未来のゲームは、ほとんど実写と変わらないくらいのグラフィックになると思いますし、VRなどにより、実際に体験しているかのような没入感が味わえるかもしれません。
ちょっと厳しい現実ですが、思い出補正により、私たちは子供の頃に遊んだゲームは今やっても面白かったりしますが、残念ながら未来の子供たちは我々が子供の頃に遊んでいたようなゲームでは満足しない可能性が高いです。我々がプレステ2に夢中になり、インベーダーゲームは眼中になかったように。
盛者必衰はこの世の理。だけど次世代に素晴らしさを伝えたい。
しかし、遊戯王やポケモンも現代向けにアレンジされアップデートしています。
特にポケモンの場合、ポケモンGOやポケモンスリープなど、時代に合わせた開発ができていると思います。
さらに、ポケモンを遊んでいた世代が今の子育て世代。いつの時代も子供たちにポケモンが人気なのは、親御さんたちがポケモンの素晴らしさを次の世代に語り継いでいるからなのかなとも思います。
もちろん、全てが全て廃れていくわけではありません。
「伝統」という形で受け継がれているものもあります。
例を出すと歌舞伎や落語、茶道や花道がそれにあたると思います。
ポケモンや遊戯王というコンテンツが永遠と続く保証はどこにもありません。
でも願わくば、次の世代、次の世代へとこのポケモンと遊戯王というコンテンツの素晴らしさを受け継いでいってほしいと思います。
前提条件として、次の世代に残したいと思うような、そういった生涯楽しめる素敵なコンテンツに出会えたことを嬉しく思います。
最後に、私の大好きな演歌を紹介して終わりたいと思います。
子供の頃退屈だった演歌も、今歌詞やメロディーを聞くと名曲揃いで驚きます。