同じ血の巡り【詩】

人間は醜い
そう吐き捨てた夜

嘲るような声
踏みにじられた足跡
正義のカケラもなく

目を逸らす大衆

そのすべてに
吐き気を覚えながら

気づく

同じ手の形
同じ足の形
同じ血の巡り


正義の顔をしているが
鏡に向けると
同じだった

わたしの中にも
小さな残酷がある
小さな嫉妬がある
小さな保身がある

それでもなお
醜さに傷つくということは
まだ
何かを失いきっていない証

なのかもしれない

だから今夜は
正義を裁くかわりに
この鼓動だけを
ただ聞いている

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