初心を思い出せ!ということで、今回は圧倒的強者に持たざる者が勝つ方法について考えたいと思います。
私は小さい頃、遊戯王カードにハマっていました。
最初はなんか不気味な絵柄が自分の好みだなーみたいな興味から、カードをコレクションする形で始めたのですが、そこは対戦型カードゲーム。デュエル(対戦)の申し込みを頻繁にされるのです。
当時遊戯王がものすごいブームだったということもあり、私が遊戯王を始めたというと瞬く間に遊戯王をやっているクラスメイトに話しかけられました。
そのおかげで、私自身のコミュニケーション能力も多少は鍛えられましたし、幸いにして友人もできたのでいいことづくめだったわけですが、対戦型のカードゲームということもあり、
「どういうカード持っているの?」の次には
「デュエル(対戦)しようぜ!」
という話になってきます。
ただ、デュエル(対戦)だけはどうしても勝率が悪かったです。
というか、最初のうちは全敗でした。
というのも、今みたいに自分で稼いでカードに投資できるわけでもなく、お小遣いの中から1パックずつチビチビ買うか、親にねだって買ってもらうかしかなかったので、持っているカードの総数自体がそもそも貧弱でした。
その中からデッキを組むというのは至難の業で、最初のうちはカードを寄せ集めて何とかデッキを組める、というようなレベルでした。
無論、そんなもので勝てるわけもなく、そもそも相手にすらならなかったです。
コレクション目的で始めても、負けるとやっぱり悔しいものです。
そこからいかに勝つデッキを組めるかの勝負が始まりました。

寄せ集めデッキと歴戦のデュエリストのデッキでは差は歴然
まずは、私のカードでは満足にデッキを組めないので(そもそも40枚集めるのがやっと)デュエリスト仲間からカードをもらいました。
しかし、相手も小学生。当然、強力なカードは譲ってもらえなく、ただ単にカードが増えていくだけ。コレクションが増えていくのは嬉しいですが、これでは勝てません。
そして、対戦していくうちに、ある法則を見つけました。
私のモンスターが貧弱で、そして当時は今ほど除去カードがないので、相手のフィールドにモンスターが貯まっていくのですが、相手は貯まったモンスターを生贄(リリース)し、上級モンスターを召喚していくのです。
もちろん、生贄(リリース)が必要な上級モンスターは強力で、ますます手の施し用がなくなります。
当時から圧倒的なネームバリューのあった青眼の白龍
特に強力だったのが、青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)です。

当時でも、遊戯王を始めて間もない私でも知るような超有名カードです。
私のデッキには、というか全カードを集めても青眼の白龍の攻撃力3000ポイントを上回るモンスターがいないのでフィールドに出された時点で負け確定です。
その青眼の白龍をどうするかが私の長年の課題でした。
当時の私のカードプールの中で一番強かったのは、確か「スカルビショップ」の2650でした。

スカルビショップはそもそも融合素材となるモンスターを持っていなかったので、召喚する手立てがなかったのです。
というか、そもそも序盤で出てくる下級モンスターの質にも違いがありました。
強い人のデッキにはヂェミナイエルフ、メカハンターなどの当時としては規格外の強さのモンスターを持っており、それらを出されるとそいつらを倒す手段がないので、モンスターを貯められてそこから上級モンスターを召喚されて逆転不可、という状況でした。


その他にもサンダーボルト、死者蘇生、強奪、ブラックホール、サイクロンなど除去カードなどの強力魔法・罠も多く入っておりました。
そんなチート級のカードに対抗する手立てはありませんでした。
そもそも今よりも通常パックのレアカードの封入率が低く、レアカードを引いても「これどうやって使うの?」とよくわからないカードもあり、お手上げ状態でした。
私を変えたある友人のアドバイス
連日連戦連敗の私の状況を流石に可哀想と思ったのか、とある友達がアドバイスをくれました。
「EXを買え」と。
今でいうところのストラクチャーデッキのような感じで、強いカードが封入されていて、とてもお得なんだとか。
そして、情けということで一人の友人からは「ブラック・メテオ・ドラゴン」を、もう一人の友人からは「ゲートガーディアン」をもらったことを記憶しています。
ゲートガーディアンは真ん中から折り目がついていました笑。
ちなみ当時の私はどれも召喚方法がなかったので、有効活用ができなかったです。それでも強いカードをもらえたっていうだけでワクワクしていました。


遊戯王は社会の縮図
その「EX」は、確か駅前のデパートの本屋さんに置いてあったと記憶してあるのですが、小学生の自分には買える値段ではなかったので一回目は見送ったことを記憶しています。
ただ、封入カードに青眼の白龍が入っていたので、当時の私としても何が何でも欲しかったのを記憶しています。
そして、親と一緒に買い物に行った時にねだってその時に買ってもらったか、クリスマスかお正月の初売りの時に買ってもらったか記憶が曖昧なのですが、いずれにしても購入してもらいました。
値段までは覚えていなかったのですが、ネットで検索すると当時2,000〜3,000円と出てきました。
今見ても案外高かったので、親には申し訳ないことしたなとは思いますが、これで除去カードや念願の青眼の白龍を手に入れました。
手に入れた除去カードと、ホーリーエルフや岩石の巨兵などの守備力の高いカード、そして自分でパックで当てたレアカードのサイコ・ショッカーや魔導ギガサイバーを駆使して何とかデュエルで勝てることも多くなりましたが、それでも勝率は高くありませんでした。
お金持ちの友達やその友達は、そもそも強いカードを複数枚持っていたからです。
遊戯王の世界は完全に資本主義社会そのもの。

小学生とはいえ、そもそも親が金持ちで小遣いが多かったり、欲しいものを買ってもらえる人のデッキは、当たり前に強力なカードが複数枚入っていました。
そういった人は書籍など(Vジャンとか)についてくる強力カードも持っているので、チートでした。
また、交渉力がある人や知り合いが多い人は、自分のいらないレアカードを知人が持っている欲しいレアカードと交換したりして、弱肉強食であり、社会の縮図でした。

持たざる者が強者に勝つ方法
そんな中でお金も人脈も交渉力もない私がどのようにして勝率を上げていけばいいのか…。
当時はインターネットもあまり普及していない時代。
そもそもパックにどんなカードが入っているのか、デッキレシピなどもない時代、正解があってないようなものでした。それが楽しかったといえばそうなのですが…。
EXを購入してもらって劇的に強くはなったものの、ようやくスタートラインに立てたようなものでした。
そもそも、EXを買ってもらった人は同じカードを持っているということで、あまり差別化はできていません。
金持ちの連中はEXを3つ買ってもらった人もいて、原作の海馬ばりに青眼の白龍を3体入れてたり、Vジャンプ限定の強力カードを持ってたりして、カード単体の差はまだありました。
もちろん、召喚方法に乏しい昔だけあって、その金持ちの青眼などの上級モンスターが手札で腐って勝てたデュエルも結構ありました。
しかし、脅威的なのは強力な魔法罠カードが複数枚入っているということ。
それらは一発で戦局をひっくり返すような力を持っています。
また、いくらこちらも青眼と除去カードを手に入れたとしても、私は1枚ずつしか持っていないのに対し、相手は3枚ずつ入っているわけで、青眼の白龍を召喚された時点で除去カードを引けなかったらほぼ積みという状況にはあまり変化はありませんでした。
では、どうやって資本の差がある人に勝つのか。
とある日、私は遊戯王のヴァリュアブルブックというものを手に入れました。
その本には、カードの情報だけではなく、実戦的なデッキレシピやコンボの紹介もあり、小学生の私には衝撃的でした。
そこでバーンデッキ(モンスター同士の戦闘ではなくライフポイントにダメージを与える魔法罠で戦うデッキ)とデッキ破壊デッキ(相手のデッキを消耗させて山札をゼロにするデッキ)という存在を知りました。
「これは使える!」と思ってさっそくデッキを組んでみたのですが、そもそもカードの種類が足りなくてデッキを組めませんでした。
何とか今のデッキにそういったバーンカードを組み込んでみましたが、ライフを削り切るところまではいかない。
試行錯誤して何とか削ろうと頑張りましたが、決まりそうで決まらない。
敗戦が続いていて、頭を悩ましていました。
その試行錯誤が楽しかったといえば、楽しかったのですが…。
たまたまの出来事が転機となる
転機となったのは、新しいパックでとあるレアカードを引き当てたことでした。
そのカードが「サウザンドアイズ・サクリファイス」でした。

このカードに限らず、このパックは私にピッタリなカードたちが揃っていました。
「グラヴィティバインド」、「燃えさかる大地」、「零式魔導粉砕機」、「ゴブリンの小役人」など、バーンカードや相手の攻撃を封じるカードが大量に入っており、しかもノーマルカードということで複数枚割と簡単に手に入りました。(これは現在調べてみて、振り返ってみると面白いほどに当時デッキに入れてたなーっていうカードがこのパック出身でした)
融合素材であるサクリファイスは手に入らなかったので、融合代用モンスターである心眼の女神と千眼の邪教神を合わせて何とか融合召喚するという力技でしたが、思いの外、当時の私の周りの環境ではグラヴィティバインドが刺さったらしく時間稼ぎができました。
そして、「サウザンドアイズ・サクリファイス」を出せれば青眼の白龍だろうと乗っ取ることができるので有利に進めることができました。
唯一、除去にだけ気をつけたいところですが、これは棚からぼた餅なのですが、正規融合召喚でしか出せなかったので、手札にキーカードが揃うまでかなりの時間を要しました。
つまり、その間、下級で守備力の高いモンスターで守っているのですが、これがグラヴィティバインドと合わさると面倒らしく、除去カードを使ってくれました。
相手が除去カードを使いきったところで「サウザンドアイズ・サクリファイス」を出すと勝てることが多かったです。
まぁ、グラヴィティバインドだけでなく、和睦の使者とか攻撃を防ぐ系の魔法罠が結構入っていたので、相手にとってはウザかったと思います。
その後も、新しいパックの強力カードを駆使してデッキを強化していきました。
特に奈落の落とし穴、マジックシリンダー、明鏡止水の心、魔導士の力にはお世話になりました。
これらのカードは手に入れやすかった反面、強力な効果を持ち、私のデッキを支えてくれました。
特に守備力の高い下級モンスターは攻撃力が低いために明鏡止水の心を装備しやすく、魔法カードのためショッカーやお触れなど罠を無効にする効果も効かないので、罠カードであるグラヴィティバインドのデメリットを帳消しにし、相手にとってはものすごく厄介だったろうなと思います。

小学生時代は最後までサウザントアイズ・サクリファイスが切り札でした。
一方でサウザンドアイズ・サクリファイスが除去されてしまうと戦況が一変して不利になってしまい、あとは人造人間7号に魔導士の力を装備して直接攻撃するとかしか勝利の可能性がありませんでした。(あまりに活躍しなさすぎて途中で抜いてしまいましたが)
当時を懐かしく振り返っているうちにありえないくらい長くなってしまったのですが、結局私が思う弱者が強者に勝つための方法というのは、下記の内容のものなのかなと思っています。
遊戯王から学ぶ、弱者(持たざる者)が強者に勝つための方法論
最新の技術に注目しろ!
私の転機は当時の最新パックを購入して「サウザンドアイズ・サクリファイス」を当てたことです。
そもそもこの世の中のものは大抵のものはインフレしていきます。
お金の価値だって、スポーツの記録だって、マンガのキャラの強さだってそうです。
つまり、新しく出てきた技術や考えにフォーカスした方が弱者は既存の強者には勝ちやすいです。
一昔前の例を出すと、10年前くらいで考えてみましょう。つまり2010年代ごろです。
例えば何かで起業をすることを考えた場合、既存の不動産事業やスーパーなどの小売業界で起業しようとしても、レッドオーシャンであり、そもそも成長し切った大企業が強すぎて勝負にならないと思います。
ですが、YouTubeではどうでしょうか。
ちょうどHIKAKINやはじめしゃちょーといった今のYouTuberの重鎮が注目され始めてきた時代だったと思います。
YouTubeは不動産屋小売業界とは異なり、元手となる資金はほぼ必要ないので、貯金を投資したり借金をして始める必要がありません。
持たざる者が始めるとしたら圧倒的にYouTubeでしょう。
とはいえ、全ての新しいものが成功に導いてくれるとは限りません。
遊戯王だってそうです。
たまたま「サウザンドアイズ・サクリファイス」は成功例であり、新しいものに挑戦したものの失敗したことも多数あります。
時代は違いますが、遊戯王でいうと「ユニオン」とかでしょうか。
小学生だった私は、「サウザンドアイズ・サクリファイス」の事例からインフレに気づき、新しいパックほど強力なカードが手に入りやすいんだ!と思い、のちに「ユニオン」という新しい概念のモンスターに賭けて大量にパックを購入しましたが、大爆死しました…。
その失敗から学んだことは、初めから一点投資ではなく、浅く広く投資していきながら感覚を掴み、「いけそう」と思ってから比重を高めていった方がいいのかなと思います。

情報を得る、勉強する!
もうひとつ私の転機となったのは、友達から「EX」というスターターデッキを買え、というアドバイスをもらったことと、ヴァリュアブルブックという遊戯王カードの知識を得られる本を購入したことです。
これによりどんなカードがあるのか、どんなカードの組み合わせがあるのかを知ることができ、スキルを磨くことができました。
ましてや今や情報社会。
私が小学生の頃よりも圧倒的に情報は得やすい社会となりました。
その分、情報は玉石混合で選別が難しくなったイメージはありますが…。
「バーンデッキ」や「デッキ破壊デッキ」の存在もこの時知ることができ、のちのデッキ構築に大きく参考になりました。
強力な相手を倒すためには、とりあえずどのような戦術があるのか情報を集めることです。
その上でどの手段がその相手に有効か、検討してみましょう。
そして、正面からぶつかっても勝てる見込みはないので、相手の弱点や考えもしないようなところから攻めて崩すほかありません。
そこを意識して当時デッキを組みました。
小学生なので考えが甘く、結果的にバーンデッキやデッキ破壊も中途半端に終わってしまい、結果一勝もできませんでしたが、考え方は間違っていなかったと今でも思います。

相手の力をうまく利用する
結局私が勝率が良かったのは、オーソドックスなモンスターのパワーでゴリ押ししてくる人たちだけでした。
同じようにモンスター効果、魔法罠を駆使してくる頭脳派のデッキには勝率はあまり良くなかったと思います。
それは「サウザンドアイズ・サクリファイス」が相手のエースモンスターに依存しているからですね。
相手のモンスターと同じ攻撃力、守備力になるという効果を持っていますが、それはつまり、相手のモンスターの攻撃力、守備力が低ければ「サウザンドアイズ・サクリファイス」の力も落ちることですから…。
反対に、当時は単純なパワーだけでもゴリ押しできる時代でしたので、そういった相手にはハマると無類の強さを誇ります。
実社会に応用すると、これは私もよく使う戦術なのですが、有名人の名前を借りることです。
つまり、話題となっている動画や書籍について自分の感想や意見を述べたりするということです。
持たざる者が勝つためには、逆に強者の側を使用してやる、というような意気込みも必要になります。

実は相手にビビってるだけ
当時は原作での描かれ方もあり、青眼の白龍に対してものすごい強者感がありました。
もう召喚されたら手の施しようがない、みたいな…。まぁ、当時小学生だったということもありますが。
もちろん、圧倒的なネームバリューもありましたし、遊戯王では青眼の攻撃力の3000は指標となっており、この数値よりも上なのか下なのかは重要な意味を持ちます。
そもそも、青眼を超える攻撃力を持つカードなんて当時はほんの数枚しかなく、召喚方法も現実的ではなかったですからね。
今思うと、当時でもそんな恐怖するくらいの対象ではなかったなと思います。
まぁ、今は大人なので俯瞰してみれているのが一番大きいのですが。
そもそも当時は召喚が難しい上に、苦労して召喚した割には除去で一発でアウトですから。
もちろん、当時は除去カードが少なくて、もし除去できたとしても除去した青眼が死者蘇生とかで蘇生させられた時にはほぼ負け確が決まるくらいの威力を持ちましたが…
ゴブリン突撃部隊にデーモンの斧をつけるとか、心変わりで奪うとか、如何様にもなるので絶望するほどの脅威ではなかった。
しかし、小学生の私には「青眼=最強」というイメージが頭の中にあり、戦わずしてもう負けているようなものでした。
もうメンタルの面で強者に負けているのです。
実際、舐めてかかるのは相手にも失礼ですが、必要以上に恐れて自分本来のパフォーマンスを出せないようなケースもあると思うのです。
冷静に相手の戦力を分析し、必要以上に相手を恐れないということも大事になってきます。

ということで長くなりましたが、今回は初心に戻って小学生の頃遊戯王で学んだ強者に勝つ方法をまとめてみました。
誰かの何かの参考になれば幸いです。