おすすめYouTube動画 その1 【義昌さんのナックル】

私がyoutubeに出会ったのは、確か高校生の時だったと思います。
それからはもうYouTubeの虜となってしまいました。

今でこそ、テレビなどに引けを取らないくらいにクオリティの高い動画もありますが、私はかえって素人くさい動画の方が好きです。

なんというか、ホームビデオ感というか、顔も名前も知らない他人の人生の一部分を少し覗き見させてもらっているような感じが好きなのです。

ということで、こちらもシリーズ化しておすすめの動画を紹介していきたいと思います。

おすすめYouTube動画 その1

記念するべき第一回目に紹介するのは…

「義昌さんのナックル」という動画です。

YouTubeのおすすめ動画に上がってきたのをただなんとなく再生してみましたが、色々と想像を駆り立てられるような動画で感動しました。

全く知らない人の動画なのに、熱いものが込み上げてくる動画

ちなみに私は「義昌さん」が誰なのかも知らないですし、「ナックル」というのがなんなのかも知らないです。

ただ、サムネイルを見て推測するに、画像のバイクが「ナックル」という名前(もしくは車種?)で、義昌さんの所有物だろうなと思いました。

そして、皆さんの服装から察するに、義昌さんは故人で、葬儀の終わりにおそらく義昌さんが大切にしてきて、宝物だった「ナックル」というバイクのエンジンをかけてお別れしよう、といった感じだと思います。

しかし、この「ナックル」というバイクのエンジンをかけるのにはコツがいるみたいで、義昌さんのご友人と思われる方が何度かチャレンジしますが、中々エンジンがかかりません。

調べてみたところ、このバイクはハーレーダビッドソン社製のバイクで、「ナックルヘッド」というエンジンを搭載しているバイクのようです。1936年に登場したことから、このバイクもアンティークものなのでは?と推察しました。

※以下は「ナックルヘッド」の解説記事です

https://shiyo.blog/2021/10/19/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A9%E3%82%93

義昌さんの人柄とみんなの義昌さんへの想いが伝わってくる

この動画の真骨頂は、義昌さんの宝物だったであろう「ナックル」のエンジン始動後です。

私の想像ですが、葬儀の諸々が終わり、悲しみがひと段落したであろうみんなの帰り際に、最後に義昌さんに「相棒」の音を聞かせてやろうと「ナックル」のエンジン始動を試みたのではないかと。

しかし、クセがあるのか、中々エンジンがかかりません。笑い声が聞こえたり、「そんな簡単にはエンジンをかけさせないぞ〜」など冗談も聞こえて、とても和やかなムード。

「ボボッ」とエンジンがかかりそうなシーンは何回かあるものの、中々かかりません。

みんなが諦めかけたその時、突然エンジンがかかります。

YouTubeのコメントにもありましたが、明らかに場の雰囲気が変わりました。

笑い声が聞こえたりした和やかムードから一変、義昌さんへの思いを馳せるように、無言でみんなが「相棒」を眺めます。

3分間という短い時間で、それも私は義昌さんのことは何も知らず、バイクについても詳しくないのですが、この義昌さんが「ナックル」というバイクを愛用していたこと、そして何よりもみんなに親しまれて、とても素敵な方だったんだろうなというのが動画内からヒシヒシと伝わってきました。

映画1本を見るよりも感動した動画でした。

素敵なコメントもあったので、紹介させていただきます。

以下、YouTubeのコメント欄からの引用です。

「エンジンがかかったあとだれ一人拍手したりせず声も出さずに聞き入る。一人一人が彼とバイクとの思い出を噛み締めてるんだろうなぁ。 エンジンがなかなかかからない姿が別れを受け入れたくないと言っているようで少し泣けた。そしてその気持ちは居合わせた人も同じだったんだろうなとエンジンがかかったあとを見て思った」

「人生には金でも名誉でもなく、いい仲間が必要だという事がよく分かった」

「エンジン切れた時あばよ、って感じした」

「普段はエンジン音とかうるせーなーくらいにしか思ってなかったし、この持ち主のことも全く知らないけど、このエンジン音だけはなんだか無性にオレの心を打った」

「エンジンついた瞬間その音で色々思い出したんだろうね。 その音が聞こえた時にはいつもいるはずの人がもういないと言う寂しさがぐっときたのかな」

私もこんな素敵な歳の取り方をしたいものです。

そして自分の死を悲しんでくれるように、日々仲間を大切にし、人格を磨いていきたいと思いました。

YouTubeのリンクを貼っておきますので、ぜひ見てみてください。

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